【AID当事者支援会】

海外での精子提供について

海外での治療として比較的日本から距離的に近くドナーがアジア圏である台湾、韓国での治療や、精子バンクを使用して欧米で実施する方法もあります。
近年では距離的に近くエージェントを必要としない台湾での治療が増加傾向にあるので、まず最初に台湾の治療についてまとめています。

台湾での治療概要
●必要書類
  • 台湾認証シールのある戸籍謄本
  • 四親等表
●実施までの流れ
  • 初診
  • ドナー選択
  • 政府管轄機関にてドナーとのマッチング審査
  • 採卵
  • 移植
●費用
  • 採卵数、保存方法、検査費用によりかなりの差がありますが大体80万~150万程度。
●ドナーについて
  • 台湾人(病院によってまれに日本人がいる場合もある)
  • 台湾の法律で定められた検査をクリアした精子
    (内容はほぼ日本と同様、凍結期間も6か月)
  • 一人のドナーに一人の子供が生れた時点で二度と同じドナー精子は選択できない。
    (受精卵になっている場合は凍結保存可)
●ドナー選択
  • ある程度の希望(病院による)を伝えて選択可。
●出自を知る権利
  • 提供者を知ることはできません
台湾治療の実情
●実施施設(日本語通訳が病院にいる施設)
台湾コウノトリ生殖医療センター https://jp.icryobank.com/
HONJI診所 https://www.honjiivf.com/ja/
●初診までの待ち時間
  • いままでは3か月程度でしたが、コロナの影響により現在は不明
●治療方法
  • 顕微授精
  • 希望すれはPGS(着床前診断)も可能
●日本との相違点

日本のようなカウセリングは一切ないため、告知についてなど事前に夫婦で話し合っておくほうがよい。

渡航は最低3回(初診・採卵・移植)必要。
卵胞チェックや移植のタイミングは日本でのバックアップクリニックを別途探し台湾の病院に結果を報告しながら治療を進める必要がある。

ドナー情報は国で管理されており、開示されることはない。